第55回 欲求の本質に迫る 「“見る、聴く”から“感じる”時代へ」

明けましておめでとうございます。本年も皆様にとって良い年でありますようお祈り申し上げます。


さて、2020年という新しい年がスタートしました。水晶玉子さんなどの多くの占い師さんが言っているのですが、今年は200年に一度の、大転換の始まりの年になるそうです。
それにしても、「水晶玉子」という名前にはちょっと驚きです。ずいぶん前に結婚式の司会業をしている方から「寿太郎」という名刺をいただいた時も驚きましたが。


この路線で私も、イノベーションに絡めて「伊野部紫音」という名前の名刺に思いきって変えようかと一瞬考えましたが、思いきった割にはインパクトが薄いのでやめることにしました。


話を大転換の始まりの年に戻します。
200年ほど前には、産業革命という大きな転換があり、それをきっかけに世界は飛躍的な進歩を遂げていきました。では、今度の転換はどのようなことでしょうか。それは、モノからコトへの転換が加速していくということです。


これまでは、土地やモノに価値の中心がありましたが、これからは益々コトに価値の中心が移るようです。コトがあってモノがあるということです。
先日、音楽関係の方とお話をしましたが、「ライブはなくならない、むしろ増えていくだろう」と言っていました。ライブは、“見る、聴く”というより“感じる場”なのでしょう。


ポツンと一軒家という番組が人気となっています。山奥のポツンと一軒家で暮らしている人を訪ねていくのですが、一軒家で暮らす方々は皆さん、寂しくもなく幸せそうに暮らしています。一方、都会地で一人暮らしをしている人は、山奥で暮らしている人より寂しそうに思えます。


何故、このような違いを感じるのでしょうか。


その理由は、草木のある自然の中と都会地では、“人が感じるコト”に違いがあるためではないでしょうか。この“感じる”というような見えないコトに注目が集まる時代が始まっていくのではないかと勝手に想像しています。
本年もよろしくお願い申し上げます。