第38回(2013.10.02)  「笑うと免疫力が高まる」

 今回は、健康の話題で書いてみたいと思います。

「笑うことは、健康にいい」という話は、何となく耳にしたことはあるのではないでしょうか。実は、笑うことは免疫力を高める効果があり、このことは学術的にも証明されているようです。この笑いは、無理に笑顔をつくるという強制的なものでも効果があり、そのため、病気の治療法として笑いを採り入れている病院もあるそうです。

このように健康に効果的な笑いですが、よく考えてみると、「笑うことを止めた」という人に会ったことがありません。

 「ちょっとした悪口がたたって、人生が大きく狂ってしまった」などの経験をした人は、「これからの人生、人の悪口を言うのは止めた」と誓いを立てることはあるでしょう。また、「これからの結婚生活において、妻に対して怒りをぶつけることは絶対にしない」という誓いを立てた、ということは実際に聞いたこともあります。

しかし、「俺は、これからの人生、一切笑わない、人を笑わすことも絶対にしない」という宣言をした人は見たことがありません。

逆に、「人と話をした時は、必ず1回は笑わせる」と目標を立てている人はいそうです。大阪のお母さんは、子供の話に落ちがないとがっかりするそうです。「真実よりも面白さ」を求めているかのようです。

 多くの人は、面白いこと、笑うことは好きなようですが、人は、笑うという行為が身体に良いということを本能的に知っているために、笑いを求めているのかもしれません。すなわち、そこに本質的欲求があるということです。

お酒の席では、素面(しらふ)の時の会話より笑いが増えますが、もしかするとお酒を飲みたいと思う理由にひとつに笑いたいという欲求があるのかもしれません。

また、美容院などの接客業も、笑わせてもらえることが店舗選びに要素になっている場合はあるかもしれません。

どうも、笑いは、さりげない付加価値としてビジネスの中に存在しているようです。

 笑いという付加価値を意識してビジネスを考えるという取組み方があってもいいかもしれません。