未来事業が生まれる法則を学び事業を構想する
未来事業を生み出す企画力養成講座
未来予測とは異なる進め方手法の学びとグループ演習による技能習得
4日間講座
本講座の狙い
5年後、10年後の未来を見据えた新規事業を検討する際、一般的には「将来生まれると考えられるニーズの予測」から着手します。社会環境の変化や業界動向などを分析し、そこから将来の社会や顧客のニーズを推察するという進め方です。そして、予測された将来ニーズを解決する事業アイデアの創出を目指すことになります。
一見、理にかなったアプローチのように思われますが、果たして予測された未来のニーズは確かなものと言えるでしょうか。そもそも「未来のニーズ」というものは実在するのでしょうか。実は、この基本的な問いにこそ本質的な問題が潜んでいます。
未来の事業を生み出す原点は、「意識化されていない現在のニーズ(潜在的欲求)」にあります。この点こそが、未来の事業を創出するための法則の出発点です。そして、この“意識化されていないニーズ”を満たす手段こそが、技術・商品・ビジネスモデルという形で具現化されるのです。単純ではありますが、これが未来事業創出の基本的な原理といえます。
もっとも、何でもできる企業は存在しません。したがって、各企業は自社が実現可能な範囲の中で、未来事業のチャンスを見出す必要があります。そのためには、進め方に工夫を凝らすことが重要です。また、この過程においては「想像力」「創造力」「構造化力」の三つの思考力を組み合わせることが不可欠です。
本講座では、これまでに実際に生み出されてきた未来志向型事業の事例をもとに、「未来事業が生まれる法則」を体系的に学びます。さらに、その法則を活用しながら、新たな事業を創出していくための具体的なプロセスを解説します。また、講義で得た知見をもとに現実的なテーマを設定し、グループ演習を通じて実践的に取り組む構成となっています。
なお、たとえば新たな最終製品のアイデアが得られた場合、それを実現するためには新しい部品や材料の開発も必要となります。本講座では、そうした実現に不可欠な素材の機能といった「下位レイヤーの製品」についても、アウトプットとして検討を行う予定です。
