<はじめに>
研究開発部門は、既存事業の競争力を高めるための研究開発はもちろんのこと、新規事業開発のための研究開発の役割を担っています。
このように研究開発部門は、新規事業につながるR&Dテーマを発案することが求められていますが、昨今では、事業のビジネスモデルは複雑化してきており、技術者は、この複雑なビジネスモデルの構想立案とビジネスプランを策定することを求められるようになっています。すなわち、新しい技術を開発し、そのアプリケーションを探し、そして儲かるビジネスモデルを構想立案するということが求められているということです。
研究開発者は、この難しく専門性の高い課題に取り組んでいなかければならないのですが、しかし、このような役割を担える専門人材を育成する仕組みは乏しいのが実態である。
本「中期R&Dテーマ探索プログラム」は、素材、部品メーカーのための中期R&Dテーマ探索の作業を体系化した進め方手法であり、オリジナリティあるR&Dテーマの発掘につながるものです。また、貴社と弊社メンバーが一緒になって調査検討を行うため、リアルな刺激を提供でき、貴社メンバーの人材育成に寄与することができます。
<中期R&Dテーマを見つけるための3つの仮説>
●トレンド分析から始めると現実的でユニークなテーマが意外に発掘できない
●有望新技術情報から自社に合った技術を選択するも用途開発と競争で苦労する
●ニーズは無限にあるという視点に立つと、ニーズは探すのではなく選ぶものになる
<素材、部品メーカーのテーマ探索のポイント>
●技術の強みではなく、自社が得意とする機能製品技術を出発点にする
●ビジネス構造マップを使って、ビジネスチャンスを見える化する
●機能製品技術とアプリケーションの組み合わせを見つける